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プライムソトワール(味へのこだわり) 料理・洋菓子のレシピ スペシャルインタビュー ソトワールコンシェル 出版図書紹介 フランス料理:用語集 食の雑学事典
日本におけるフランス料理もクラッシックな料理から、食材や顧客層の変化によって「現代風フランス料理」というカテゴリーが登場し、ソースに対するニーズも徐々に変化を遂げている。そんな中で、伝統を踏まえた「本質」の大切さも、フランス料理のベースには欠かせない。
今回は日本のフランス料理界を代表する、ソース作りの名人といわれるヴァンサン オーナーシェフ城 悦男氏にお話を伺った。
── フランス料理におけるソースの役割と、素材が変化する中でも変わらないソース作りの哲学についてお聞きします。
肉にしても魚にしても、その食材を触ったり、切ったりしながらソースを仕上げることが重要で、それが私のソース作りの原点ですね。食材はいつも同じコンディションではないし、季節によっても食材は変化するのです。この時期に美味しい食材の産地や鮮度を見分ける能力も不可欠。調理後には時間経過とともに肉料理等はどうしてもパサツいてくるもの、従ってソースはできるだけ滑らかに仕上げるように心がけるとか。そういう意味でも食材の性質を知ることが重要でしょう。
── ソース自体をただ軽く仕上げる(健康志向等から)傾向に対して、どのように感じていますか。
時代とともに食材自体がかなり質が良くなってきているし、食材の持ち味を活かすためにソースを軽く仕上げることは、間違いではないと思います。ただ短絡的にバターよりオリーブオイルの方が必ずしもヘルシーというわけではなくて、むしろ消化はバターのほうが良いし、鉄分もカルシュウムもバターのほうが多く含まれています。そういう知識も素材の特長を知るということです。ですから時代の流れだから、ソースを軽くするのではなく、ソース自体の深みと香りを食材とマッチさせるための知恵と知識が必要ですね。
PROFILE

Etsuo Jô 城 悦男

1947年広島県呉市生まれ

1967年に渡欧し、スイス、フランス、ベルギーなどの高級ホテル、レストランでフランス料理、フランス菓子の修業を重ね1973年に帰国。帰国後に当時日本に於けるフランス料理店の名店として名高かった六本木レジャンスに入店。 1976年には銀座レカンに移り16年間同店のシェフを勤め多くの食通たちを魅了し同店を日本を代表するフランス料理店にし、グランシェフとしての地位を不動のものにした。特にソースに関しては有名で業界ではソースの城として有名。
1992年に六本木に自店”ヴァンサン”を開店し現在に至る。
1995年から3回フジテレビの料理の鉄人にも出演し、鉄人・坂井宏行を負かし、ソースの城の名を一般の視聴者にも広める。

パティスリー ポタジエ
住  所 〒106-0002 東京都港区六本木5-18-23 イナックビルB1
電  話 03-3589-0035 FAX. 03-3589-0038
営業時間 Lunch 11:30〜14:00(ラストオーダー)
Dinner 18:00〜22:00(ラストオーダー)
定休日 第一・第三日曜日 その他の日曜日祝祭日は18:00より営業
 
 
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